「完治です」と言われたのに再手術?|肩関節拘縮で関節鏡下肩関節授動術を受けた体験談

肩関節拘縮で関節鏡下肩関節授動術を受けた50代男性の体験談を紹介するアイキャッチ画像 関節・リハビリ投資

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退院した当日に、この記事を書いている。

右肩SLAP損傷の手術から6ヶ月。先日ようやく、リハビリの全記録をブログにまとめたばかりの私は、定期検査のMRIを受け、主治医からこう告げられた。

「完治です」

6ヶ月待った言葉だ。身体という資産の大規模修繕、完工。私の中では竣工式のくす玉が割れていた。

なのに私は今、2度目の手術を終えて病院から帰ってきたところである。しかも今回は、1回目よりだいぶ気楽だった。順を追って話す。

この記事でわかること

  • 「完治」と言われたのに、なぜ肩関節拘縮で再手術になったのか
  • 関節鏡下肩関節授動術はどんな入院だったのか
  • 術後の痛みと可動域は退院当日にどんな状態だったか
  • 2回目の入院で効いた「経験資産」と、Oライン脱毛の伏線回収

「完治です」の3秒後に申告した違和感

MRIの結果は良好。縫合した箇所は問題なく治っている。ここで「ありがとうございました!」と帰ることもできた。

だが私には、決算書に載らない含み損があった。右肩を下にして寝返りを打った瞬間だけ、痛みで目が覚めるのだ。日常生活はゼロ問題。仕事もできる。腕も上がる。夜だけ、異音がする。

思い出してほしい。私は「五十肩だろ、そのうち治る」と自己判断して放置しかけ、実はSLAP損傷だったという前科一犯である。資産の異音を「こんなもんか」で流すと、あとで修繕費が複利で膨らむ。それはこの1年で骨身に染みている。

だから完治宣言の直後、そのまま申告した。

「先生、右肩を下にして寝るときだけ痛いんですが」

診断は肩関節拘縮。治療は関節鏡下肩関節授動術だった

主治医と相談した結果、診断は右肩関節拘縮だった。一般向けには「凍結肩」と表現されることもあるが、診断名や病態の説明はケースによって異なるため、ここでは私の体験ベースで書く。

私の理解で平たく言えば、修繕そのものは終わったが、工事の過程で関節まわりが固まり、引っかかりが残っている状態だ(正確な説明は主治医から受けたもの。ここでは体験者としての要約にとどめる)。

提示された方針は明快だった。前回の手術で入れた糸を抜き、拘縮を取る。関節鏡下肩関節授動術。つまり、もう一度関節鏡を入れる。

「完治です」から「もう一回手術しましょう」までの落差で一瞬だけ心が折れかけたが、FPの脳が即座に電卓を叩いた。毎晩、睡眠という回復インフラにヒビが入り続けるコストと、2泊3日のダウンタイム。どちらが高くつくかは比べるまでもない。睡眠負債は複利で回る。即決した。

関節鏡下肩関節授動術の術後は?退院当日の痛みと可動域

読者がいちばん知りたいのは、たぶんここだと思う。

退院当日の時点で、前回と同じ創部まわりの痛みはある。前回と同じ箇所を内視鏡のために切開しているので、そこは普通に痛い。ただし、可動域は術前と同じ。少なくとも「また腕が上がらない生活に逆戻りした」という感じではない。

右肩を下にして寝たときの痛みが最終的にどうなるかは、正直まだこれからだ。リハビリも始まる。ここは経過を追って別記事で報告したい。

1回目のSLAP損傷手術と2回目の授動術を比較してみた

同じ右肩の手術でも、中身はここまで違った。

項目1回目(SLAP損傷)2回目(授動術)
入院長期戦7/8入院・7/9手術・7/10退院の2泊3日
術後装具で固定・全治6ヶ月リハビリはこれから
生活へのダメージ片手生活の地獄寝返り打てない夜退院当日にブログを書ける程度
不安の総量未知だらけでMAX流れが全部わかっているのでかなり少ない
入院準備手探り前回確立した装備を持ち込むだけ

注目してほしいのは下2行だ。手術そのものは医師の腕だが、不安と準備のコストは「経験」という無形資産で圧縮できる。せっかく高い授業料を1回目で払ったのだから、回収しない手はない。

経験資産の運用① 浣腸は「前日に自分から」が正解だった

2回目の入院で私が何をしたか。前日のうちにナースと術後の段取りを打ち合わせたのだ。

オペ後は尿道カテーテルを入れてベッド上安静になる。小は尿バッグへ自動運転。問題は大である。ベッド上安静の身でアレが来たら、ポータブルトイレのお世話になるしかない。これは1回目の入院で学んだ、病室の不都合な真実だ。

そこで前日にナースと相談し、浣腸で先に出すものを出しきってから手術に臨んだ。ベッド上安静の間、あの気配に怯えなくていい。50代の尊厳は、気合ではなくロジスティクスで守るものである。

経験資産の運用② 勝手がわかるだけで、人はかなり気楽になる

もう一つ大きかったのが、「何が起こるか全部わかっている」ことだ。

どのタイミングで何を聞かれ、どのタイミングで管が入り、どのタイミングで眠り、どのタイミングでリハビリが始まるのか。1回目は未知のイベントだらけで不安が膨らんだが、2回目はだいぶ違った。入院慣れというのも、あまり持ちたくないが確かに資産ではある。

しかも今回は、リハビリのPTさんも前回と同じ担当だった。こちらの肩の癖も、前回どこで詰まったかも共有済みで話が早い。安心感があるし、パーソナルな話もできる。

前回、右肩に装具をつけていた時期にB’zのライブが当たり、「この日だけ装具を外して行けませんか」と相談して、きっぱり止められたのもこの方である。後日「結局ライブ行きましたよ」と報告したり、私の仕事の話から「検索してみてください」と言ったら本当に調べてくれて、「すごい人ですやん」と返ってきたり。そういう他愛ない会話ができる相手がいると、リハビリに通う心理的コストはかなり下がる。

手術は歓迎しないが、回復までの導線としてはかなり恵まれていた。

経験資産の運用③ Oライン脱毛は、美容ではなく実用品だった

そしてもう一つ。今回の入院で地味に効いたのが、以前書いたOライン脱毛である。

もちろん、医療従事者にとってはそんなことは完全に通常業務で、こちらの毛の有無などいちいち気にしていない。それは理屈ではわかる。だが、受ける側の気持ちは別だ。浣腸にせよカテーテルにせよ、処置のたびに臀部まわりを見せる場面には、どうしても小さな羞恥コストが発生する。

そのコストを下げてくれたのがOライン脱毛だった。毛がないだけで清潔面の不安が減り、こちらも妙な気後れをせずに済む。入院してみてわかった。これは美容というより、身体資産のメンテナンス時に効く実用品だった。

書いた当時は半分未来への保険のつもりだったが、その未来が思ったより早く来た。伏線は、回収された。

FP的まとめ 2度目の手術で買ったもの

  • 夜の痛みの根本除去(見込み)
    毎晩の睡眠負債を止めにいった。最終的な結果はリハビリ経過を見て追って報告する。
  • 2泊3日で済むタイミング
    あくまで私の推測だが、違和感を「完治」の3秒後に申告したから、工事は比較的小規模で済んだのだと思っている。異音の申告はタダで、先送りは複利で高くつく。
  • 経験資産の配当
    1回目の地獄で払った授業料が、2回目の不安・準備・尊厳コストをかなり下げてくれた。浣腸の先回りも、同じPTさんの安心感も、Oライン脱毛も、全部ここに含まれる。

身体のメンテナンスに「これで終わり」はない。お金と同じだ。壊れてから全力で直すより、小さい異音のうちにメンテナンスした方が安く済む。今回、私はそれを肩で学び直した。

もしこの記事が、同じように「完治」と言われても違和感が残る誰かの判断材料になればうれしい。

なお、費用まわりは高額療養費や給付金まで含めると話が別立てになるので、ここでは詳述しない。FP目線の損益計算は肩の手術2回でいくらかかった?高額療養費・給付金・最終収支を50代FPが公開するにまとめた。

よくある質問

Q. 完治と言われたのに手術になることはある?

私は医師ではないので一般論は語れない。私のケースでは「縫合部の治癒」と「拘縮による痛み」が別の問題として扱われた、ということだけだ。気になる症状があるなら、具体的な言葉で主治医へ伝えるのがよいと思う。

Q. 2度目の手術は怖くなかった?

怖さより「またか」という徒労感が先に来た。ただ、入院の流れも術後の管も全部知っているので、不安の総量は1回目よりかなり少なかった。未知が減ると恐怖も減る。これも経験資産の配当だ。

Q. 迷わなかった?

迷いは短かった。夜の痛みで睡眠が削られ続けるコストを考えれば、私の中では答えは明確だった。ただしこれは私の場合の話で、治療方針は主治医とよく相談して決めてほしい。

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※本記事は個人の体験に基づくものであり、診断・治療の内容や回復の経過には個人差があります。肩の症状に関する判断は整形外科医にご相談ください。脱毛の効果や感じ方にも個人差があります。

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【免責事項】本記事は筆者(AFP・2級FP技能士)の個人的な体験・情報収集に基づく情報提供を目的としています。医療・健康に関する内容は医師の診断や治療に代わるものではありません。症状・治療方針については必ず医療機関にご相談ください。また、税務・法律に関する記述は一般的な情報であり、個別の税務判断については税理士にご相談ください。掲載情報は執筆時点のものであり、最新情報は各公式サイトをご確認ください。
Tk@身体資産FP

この記事を書いた人

Tk@身体資産FP|メンテ中の独立系FP

AFP2級FP技能士宅地建物取引士二種証券外務員

50代の独立系FP。身体メンテナンスを「浪費」ではなく「将来コストを防ぐ投資」として実録中。医療脱毛・美容ガジェット・スキンケアを費用対効果で評価し続けています。

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