肩が上がらない…五十肩だと思ったらSLAP損傷だった|50代FPの手術体験記

五十肩だと思ったらSLAP損傷だった50代FPの肩手術・リハビリ体験をまとめたアイキャッチ画像 関節・リハビリ投資

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この記事は、50代で右肩SLAP損傷と診断され、関節鏡手術・入院・約6ヶ月のリハビリを経験した筆者が、実際に役立ったアイテムや回復までの流れをまとめた体験記です。五十肩との違いや、片手生活で困ったこと、再発防止までを実体験ベースで紹介します。

「肩が上がらない。五十肩だろう。そのうち治る」——私はそう思い込んでいた。実際の診断名は、右肩関節唇損傷(SLAP損傷)。手術が必要で、全治6ヶ月だった。

50代の独立系FPである私は、この右肩の手術とリハビリを通じて、「身体は資産であり、故障時のダウンタイムは金で短縮できる」ことを骨身に染みて学んだ。この記事は、診断から手術・入院・片手生活・職場復帰・再発防止までの全プロセスを、実際に使った金額とアイテムとともに整理した総合ガイドである。

個別の詳細レビューは各記事に譲り、ここでは時系列の全体像と「各段階で何に投資すべきか」を示す。

この記事でわかること

  • 「五十肩だと思って放置」が招くリスクと、私がSLAP損傷と診断されるまでの経緯
  • 手術・入院・片手生活の各段階で「本当に役に立った」投資の実名リスト
  • 再発防止まで含めた、FP視点の肩リハビリ・ロードマップ

「肩が上がらない=五十肩」と決めつけるのが一番危ない

肩が上がらない、夜にズキズキ痛む。50代でこの症状が出ると、ほぼ全員が「五十肩(肩関節周囲炎)」を疑う。私もそうだった。

しかし、肩の痛みの原因は五十肩だけではない。私のケースは関節唇という軟骨の損傷で、自然に治るのを待っても改善しないタイプのものだった。五十肩との違いを素人が症状だけで見分けるのは不可能に近い。「五十肩だからそのうち治る」と自己判断で放置していたら、ダウンタイムはもっと長引いていたはずだ。

ここで言えることは一つだけである。肩の痛みが続くなら、整形外科で画像検査を受けて、原因を確定させること。診断がつかないまま過ごす時間こそが、50代にとって最大のコストだ。

手術が決まったら:病院選びと入院準備

SLAP損傷の手術と言われて最初に不安になるのが「この病院・この医師でいいのか」だ。私はここで、加入していた保険に付帯していた名医紹介サービス「T-PEC」を使った。追加費用0円で専門医のセカンドオピニオンにつながる、知られざる「保険のおまけ」である。

【医療の裏技】名医紹介「T-PEC」の値段知ってる?FPが保険の「おまけ」で0円で使い倒した話

入院準備は、病院の持ち物リストを信じてはいけない。実際に病室で痛感した本当の必需品は、3メートル以上の延長コードと大量の小銭だった。詳細は入院サバイバル記事にまとめている。

入院準備の生存戦略。病院のリストを信じるな。メンテ中のFPが病室で痛感した必需品

入院生活で一番辛かったのは「暇」だった

術後は腕が痛くて本が持てず、寝返りも打てないため仰向けで活字を追うのは拷問に近い。そこで救いになったのが、耳だけで本をインプットできるAudible(聴く読書)だった。身体が不自由なとき、唯一自由に動かせるのが耳だったのだ。

【入院・療養】本が重くて持てない…。術後の暇つぶしに「聴く読書(Audible)」を試してみた

退院後:片手生活サバイバルは「金で解決」が正解だった

退院しても、右腕は固定具で使えない。肩関節唇損傷のリハビリはここからが本番だ。「左手があるから何とかなる」は幻想で、スマホは顔面に落ちてくるし、靴すらまともに履けない。私は「解決できる悩みは金(設備投資)で解決する」と割り切り、生活を立て直した。

まず生活全般。トラックボールマウス(ロジクール M575)・電動歯ブラシ・前開き下着など、弱った時の生産性と自尊心を守ってくれた神ガジェットは以下にまとめた。

【実録】右肩手術後の片手生活は地獄やった。FPが「金で解決して元が取れた」神ガジェット5選

外出の最大の壁は、意外にも「玄関で靴を履くこと」だった。片手でスニーカーを履こうとしてバランスを崩し、患部を壁について激痛——これを退院時にやらかしかけた私が辿り着いたのが、手を使わず立ったまま履けるスケッチャーズ スリップインズである。

【実録】手術後の通院には「スケッチャーズ スリップインズ」一択。腰痛と片手生活を救う神シューズ

仕事と移動については、MacBookのトラックパッドと日産ノートオーラのプロパイロットという2つのテクノロジーに救われた。片手生活で初めて気づいた「テクノロジーという名の福祉」の話だ。

【片手生活】MacBookと日産ノートオーラが「神」だった。FPが語るテクノロジー投資

そして睡眠。装具で寝返りが打てない夜は想像以上の地獄で、私は3万円の枕を即決した。日割り計算すれば安い投資である。

【睡眠投資】装具で寝返りが打てない地獄。FPが「3万円の枕」を即決した理由と日割り計算の魔法

再発防止:肩を壊した「本当の原因」に投資する

リハビリの仕上げは、同じ故障を繰り返さないための環境投資だ。医師や理学療法士と話す中で確信したのは、長年のデスクワークによる巻き肩と猫背が、肩関節の寿命を縮めていたということ。ノートPC単体での長時間作業をやめ、27インチ4Kモニターで視線を上げる「姿勢矯正インフラ」を導入した。

その猫背、手術コースかも?50代FPが「4Kモニター」を導入した理由は、生産性ではなく「関節防衛」だった

FP的総括:買ったのはモノではなく「時間と尊厳」

段階投資買えたもの
診断整形外科での画像検査/T-PEC(0円)原因の確定・納得して手術に臨む安心
入院延長コード・小銭・Audible病室での自由とメンタル維持
片手生活トラックボール・スリップインズ・MacBook仕事の継続・転倒リスク回避・自尊心
睡眠3万円の枕回復の土台になる睡眠の質
再発防止4Kモニター・姿勢改善二度目の手術の回避(見込み)

合計すれば決して小さい金額ではない。しかし、全治6ヶ月のダウンタイム中も廃業せずに仕事を回し、転倒・再手術という二次損失を避けられたことを考えれば、どれも「元が取れた」投資だったと断言できる。

【追記】「完治」のその後——2度目の手術を受けた

この記事の公開直後、手術から6ヶ月の定期MRI検査で主治医から完治を告げられた。ただし右肩を下にして寝るときだけ痛みが残り、相談の結果「右肩関節拘縮」と診断。前回の糸を抜き、拘縮を取るための関節鏡下肩関節授動術(2泊3日)を受けた。経緯の詳細は以下の実録にまとめている。

完治と言われたのに再手術になった|50代の肩関節拘縮・授動術2泊3日の実録

よくある質問

Q. 五十肩とSLAP損傷の違いは?

私は医師ではないので医学的な解説はしないが、体験者として言えるのは「症状が似ていても原因も治療方針も別物だった」ということだ。肩が上がらない・夜間に痛むという症状だけでは見分けがつかない。だからこそ自己判断で「五十肩」と決めつけず、整形外科で検査を受けてほしい。

Q. 手術後、仕事はどれくらいでできるようになった?

私の場合は全治6ヶ月と言われたが、トラックボールとMacBookのおかげで、片手のままかなり早い段階でデスクワークを再開できた。回復のペースは人それぞれなので、あくまで一例として参考にしてほしい。

Q. 一番「買ってよかった」ものは?

迷うが、あえて一つ選ぶならスケッチャーズ スリップインズだ。転倒して患部を再損傷するリスクを毎日の玄関から排除できたのは、金額以上の価値があった。

あわせて読みたい:肩リハビリ・シリーズ全記事

肩を壊して初めて気付いたのは、「身体は資産」という言葉は比喩ではなかったということだ。

仕事も趣味も、健康という土台があって初めて成り立つ。

このシリーズが、同じように肩の痛みや手術に向き合う誰かの時間と不安を、少しでも減らせれば幸いである。

※本記事は個人の体験に基づくものであり、症状・回復期間には個人差があります。肩の痛みに関する診断・治療は整形外科医にご相談ください。

【免責事項】本記事は筆者(AFP・2級FP技能士)の個人的な体験・情報収集に基づく情報提供を目的としています。医療・健康に関する内容は医師の診断や治療に代わるものではありません。症状・治療方針については必ず医療機関にご相談ください。また、税務・法律に関する記述は一般的な情報であり、個別の税務判断については税理士にご相談ください。掲載情報は執筆時点のものであり、最新情報は各公式サイトをご確認ください。
Tk@身体資産FP

この記事を書いた人

Tk@身体資産FP|メンテ中の独立系FP

AFP2級FP技能士宅地建物取引士二種証券外務員

50代の独立系FP。身体メンテナンスを「浪費」ではなく「将来コストを防ぐ投資」として実録中。医療脱毛・美容ガジェット・スキンケアを費用対効果で評価し続けています。

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