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手術が決まると、病院から入院案内を渡される。持ち物リスト、絶食の時間、そして小さく書かれた一行——「前処置(浣腸)を行います」。
その瞬間、手術への不安とは別の、もっと生活感のある不安が立ち上がる。「それは、恥ずかしくないのか?」と。
この記事を開いたあなたは、たぶん検索窓に「手術前 浣腸 恥ずかしい」と打った人だと思う。安心してほしい。1年足らずの間に肩の手術で2回入院した52歳の私が、実体験から結論を先に言う。
恥ずかしさは、半分は「知識」で消える。残りの半分は「準備」で消える。
そして、先に安心材料をひとつ。実際に受けてみると、浣腸そのものは数分で終わる。私が感じた最大のストレスは、処置そのものではなく「恥ずかしいと思い込んでいた時間」だった。
私はその両方を持って2回目の入院に臨み、浣腸の場面で「どうぞ!!!!」と言い切った男だ。順番に説明する。
そもそも、なぜ手術前に浣腸をするのか
まず「知識」の話から。手術前の浣腸は、嫌がらせでも儀式でもない。私の入院は、こういう段取りだった。
前日の21時までに食事を済ませ、当日は絶飲食。そして手術後は、その日いっぱいベッド上安静——つまり、トイレには行けない。
ここで想像してほしい。腸に残したまま手術を終えて、ベッドから動けない時間帯に便意が来たらどうなるか。答えは、ベッド上での排便か、ポータブルトイレ。当然、看護師さんの介助付きである。
浣腸が恥ずかしい? 違う。浣腸は、「排便を介助してもらう」という、はるかに大きな恥辱を回避するための保険なのだ。処置の数分間という小さな掛け金で、ベッドの上の大惨事という大きな損失をヘッジする。FPとして言わせてもらうと、これは保険の構造そのものである。しかも、こんなに割のいい保険はなかなかない。
もちろん、術式や病院の方針によって有無もやり方も違う。「自分の場合はなぜ必要なのか」が気になるなら、遠慮せず主治医や看護師に聞けばいい。目的が腹に落ちると、それだけで恥ずかしさの何割かは消える。「されるがままの謎の儀式」と「浣腸してもらえて助かった」では、心理的な重さがまったく違うからだ。
【実録】52歳、2回目の入院で「どうぞ!!!!」と言うまで
2026年7月、私は右肩の再手術(関節鏡下肩関節授動術)のため2泊3日で入院した。術後はベッド上安静。つまり、事前の浣腸がセットである。
前日には看護師さんとの打ち合わせがあり、当日の段取りが淡々と説明される。この「淡々と」が重要で、向こうにとって浣腸は1日に何件もある業務のひとつにすぎない。こちらが人生の一大事のような顔をしていても、プロの温度は変わらない。
そして当日。処置の声がかかった瞬間、私は自分でも驚くほど躊躇なく体勢を取り、言った。
「どうぞ!!!!」
我ながらいい返事だった。1回目の入院を経験していたこともある。だがそれ以上に大きかったのは——私のOラインが、脱毛済みだったことだ。
(入院全体の顛末は授動術の実録記事に書いた。この記事では「お尻」の話に集中する)
恥ずかしさの正体は、実は2つに分かれている
2回の入院と膀胱カメラ検査まで経験して分かったのだが、医療現場でお尻や下半身を出すときの「恥ずかしさ」は、分解すると2種類ある。
①「見られる」ことへの恥ずかしさ
これは、医療従事者のプロ意識が解決してくれる。彼らは本当に、何とも思っていない。処置部位として見ているだけで、そこに評価も感想もない。1回経験すれば体感できるし、経験する前でも「向こうは業務」と知っておくだけで軽くなる。
②「清潔と言い切れない」ことへの恥ずかしさ
こちらが厄介だ。毛があると、拭き取りの残りや蒸れへの不安が、どうしても頭をよぎる。「見られること」は許容できても、「万全の状態と言い切れないものを見せること」への抵抗は、自分の内側から湧いてくる。①は相手が解決してくれるが、②を解決できるのは自分の事前準備だけである。
O脱毛済みだと、何が変わったのか(実証報告)
私は以前、「50代のOライン脱毛は本当に必要か?」という記事で、「入院時に後悔しないため」という理屈を書いた。正直に言えば、あの時点では半分は理論だった。
今回、その理論の回収場面が本当に来た。
O脱毛済みの状態で迎えた浣腸・尿道カテーテルは、拭き取りの不安も、蒸れの不安も、「残っていたらどうしよう」の不安もない。②の恥ずかしさが構造ごと消えるので、残るのは①だけ。そして①は前述の通りプロが無効化してくれる。結果が、あの「どうぞ!!!!」だ。
誤解のないように言うと、恥ずかしさがゼロになるわけではない。ただ、「やれる準備は全部してきた」という状態は、人の尊厳をかなり強く支えてくれる。丸腰で戦場に立つのと、装備を整えて立つのとの違いだ。お尻の話でここまで真剣に書くのもどうかと思うが、実際に経験すると、これは冗談ではなく生活の質の話である。
「介護脱毛」という名前に騙されてはいけない
アンダーヘアの脱毛は「介護脱毛」と呼ばれ、介護される70代・80代に備えるものというイメージがある。だが、FPとしてリスクの発生時期を整理すると、この名前はミスリードだ。
介護より先に来るものがある。手術、入院、内視鏡検査、カテーテル。私の場合、52歳の1年間で肩の手術2回と膀胱カメラが来た。50代は「介護される日」からは遠くても、「医療の現場でお尻を出す日」からは全然遠くない。
しかも、この投資には期限がある。医療レーザーは黒い毛のメラニンに反応する仕組みのため、白髪になってからでは効かなくなる。詳しくは白髪とVIO脱毛のタイムリミット記事に書いたが、「いつかやろう」の「いつか」には毛根の締め切りがあるのだ。
「早すぎた」場合のコストはほぼない。「遅すぎた」場合は、選択肢がニードル脱毛など時間も費用もかかる方法に狭まる。この非対称性が、私が「50代のうちに」と言い続けている理由である。
これから手術を受けるあなたへ——今からできる3つのこと
①浣腸の目的を聞いてしまう
「なぜ必要なんですか」と聞くのは失礼ではない。目的が分かれば、謎の儀式が自分のための準備に変わる。
②「向こうは業務」と唱えておく
看護師さんにとって、あなたのお尻は今日3件目の処置部位である。この事実は、思っている以上に心を軽くする。
③脱毛は「次」に向けた投資と考える
手術直前の駆け込み脱毛は、肌への負担を考えるとおすすめしない。今回は間に合わなくていい。ただ、50代の医療イベントは一度では終わらないことが多い。退院して落ち着いたら、「次の入院」に向けて検討する価値はある。私自身、Oラインを含む医療脱毛を受けて、今回「やっておいて良かった」と心の底から感じた。この記事のリンクは広告だが、薦めている理由は広告だからではなく、この実感があるからだ。クリニック選びで「男性専門で通いやすい所がいい」なら、友人2人(30代)が通っているゴリラクリニックのような選択肢もある。まずは無料カウンセリングで相談できる(ゴリラクリニックの医療脱毛はこちら)。
2回目の入院で、私は「どうぞ!!!!」と言えた。
強くなったからではない。恥ずかしさの正体を知り、準備を済ませていたからだ。
よくある質問
Q. 手術前の浣腸は断れますか?
術式や病院の方針によります。不安がある場合は「拒否」から入るのではなく、まず目的を主治医・看護師に確認するのがおすすめです。必要性が理解できると、心理的な負担は大きく変わります。
Q. 看護師さんに変に思われませんか?
経験者として断言しますが、思われません。医療従事者にとって前処置は日常業務であり、処置部位として見ているだけです。恥ずかしさの大半は「見られる側」の頭の中にあります。
Q. Oライン脱毛は何歳までにやるべきですか?
医療レーザーは黒い毛に反応するため、白髪化が進むと効果が期待しにくくなります。白髪の進行には個人差がありますが、「まだ黒い毛が残っているうち」が実質的な期限です。白髪が増えてからの選択肢はニードル脱毛が中心になります。
※本記事は個人の体験談であり、感じ方には個人差があります。前処置の要否・内容は術式や医療機関の方針により異なるため、必ず主治医・看護師の指示に従ってください。脱毛の効果・痛みにも個人差があり、特定の効果を保証するものではありません。
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この記事を書いた人
Tk@身体資産FP|メンテ中の独立系FP
AFP2級FP技能士宅地建物取引士二種証券外務員
50代の独立系FP。身体メンテナンスを「浪費」ではなく「将来コストを防ぐ投資」として実録中。医療脱毛・美容ガジェット・スキンケアを費用対効果で評価し続けています。
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