【BCP投資】右肩固定は「業務停止リスク」。FPがMacの「音声入力」に全振りした理由

こんにちは。右肩を手術し、装具でガッチリと固定されているFP、「片手で仕事中のFP」です。
FPの仕事は、情報収集と、それを文書化すること。つまり「キーボード入力」が生命線です。
右肩固定で利き腕が使えない。これは、経営者にとって「業務停止(ビジネス・コンティニュイティ・プラン)リスク」以外の何物でもありません。
幸い、私はMacユーザーです。
MacBookの優秀なトラックパッドのおかげで、カーソル移動やファイル操作、Webブラウジングは、左手だけでほぼ滞りなく行えます。
しかし、問題は「文字を打つ」という作業です。
膨大なレポートやメールを左手のタイピングだけで処理するのは、効率が通常の3分の1以下になり、何より心が折れます。
そこで私は、PCの機能に「投資」をしました。
Macに標準搭載されている「音声入力(ディクテーション)」です。
今日は、この音声入力が単なる「時短ツール」ではなく、「Macの優秀さでもカバーできない、緊急時の命綱」である理由を解説します。
1. 音声入力は「BCP対策」である
「BCP」とは、災害や事故が起きた時に、事業を止めないための計画のことです。
利き腕が使えないという状況は、文字通り「右腕をもがれた」のと同じです。
Macの操作系がどんなに優れていても、純粋な文字生成量が落ちれば、FP業務は滞ります。
この状況で、「キーボード入力」というボトルネックを完全に解消してくれるのが、音声入力です。
声に出して話すだけで、PCがリアルタイムで文字にしてくれます。
打つのは句読点と簡単な修正だけ。
作業効率は、左手タイピングの5倍以上になりました。
2. 投資対象は「環境」ではなく「時間」
「音声入力なんて、昔からあるやん」と思うかもしれません。
その通りです。ただ、その精度がこの数年で劇的に進化しました。
以前は「あー」「えー」という雑音も文字になっていましたが、今はほぼ完璧です。
私は、高価な専用マイクを買うことには投資しませんでした。
MacBook内蔵のマイクで十分だと判断したからです。
代わりに投資したのは、「習熟の時間」です。
正確に文字に起こさせるための「話し方(句読点を声に出す)」を練習するだけで、将来の「右肩腱板断裂リスク」からの業務停止を防ぐことができます。
3. 意外なリターン「文章がロジカルになる」
音声入力で書くようになって、意外なメリットがありました。
それは「文章が自然とロジカルになる」ことです。
キーボード入力だと、後から修正することを前提に、文と文が繋がってしまうことがあります。
しかし、音声入力は「話す」ため、結論から話し、根拠を述べる*、自然なプレゼンテーションの形になります。
これは、文章の説得力を高めるという、FP業務にとって最高の隠れたリターンでした。
結論:デジタル投資で、身体の限界を超えろ
肉体は衰え、事故や怪我で突然使えなくなります。
これは避けられないリスクです。
そのリスクヘッジのために、我々FPがすべきは、身体ではなく「デジタル」への投資です。
もし今、利き腕を怪我している人がいれば、高価なマウスやキーボードを買う前に、まずお使いのPCの「音声入力」機能を試してみてください。
それは、あなたの仕事を救う、最も安いBCP保険になるはずです。
👉 【Apple公式】Macのアクセシビリティ(音声入力)について見る
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