「犬吸い・猫吸い」という名の最強メンタル投資|50代FPが語る、動物と暮らすコストと幸福利回りの真実

犬猫との生活は「浪費」か「投資」か?
50代に入ると、理由はよく分からないけど、急に気力が落ちる瞬間があります。
仕事は一応回っている。家庭も大きな問題はない。でも、なんとなく虚無。地味にしんどい。
たぶんこれは、OSの老朽化です。再起動しても、立ち上がりが遅い。
そんな状態の自分を、いちばん雑に、でも確実に立て直してくれたのが、犬と猫でした。
銀行口座は確実に減ります。でも正直、それを「浪費」と言われると、ちょっと違う気がしています。
犬や猫と暮らすことは、贅沢品ではなく、生活の質を下支えするインフラみたいなもの。今回はそんな話です。FPっぽい視点も使いますが、だいたいは体感ベースです。
正直、犬吸いと猫吸いだけで元は取れる
高いサプリも、マッサージも要りません。そこに生き物がいれば十分です。
顔をうずめて、息を吸う。それだけ。
- 犬吸い:体温があって、匂いがあって、裏切らない。「あ、自分まだ必要とされてるな」と思わせてくれる装置。
- 猫吸い:香ばしいような、よく分からない匂い。そして、あの喉のゴロゴロ音。理屈は知らないけど、確実に脳が黙ります。
これで出るオキシトシンがどうこう、という話もありますが、正直、理屈はどうでもいい。
仮にこれを外注したら、いくらになるんでしょう。運動、メンタルケア、孤独対策。年間数十万? もっと? 考えるのをやめました。
犬と猫は、だいぶ性格が違う
どちらも可愛いですが、運用感はまったく違います。
猫:基本パッシブ。でも突然バグる
猫は、人間の扱いがうまい。こちらの弱いところを正確に突いてきます。
指を出すと、最初はペロペロなめる。「ああ、信頼されてるな」と思った次の瞬間、理由ゼロで全力噛み。あれは何なんでしょう。仕様変更の告知がない。
あと、仕事中に限ってキーボードの上に乗る問題。これはもう諦めました。対策は一つだけです。空き箱を置く。すると、なぜかそっちに入ります。猫はだいたい箱で解決します。
犬:愛情が過剰。ときどき水害
犬は常に全力です。こちらが疲れていようが関係ない。朝の散歩は強制イベント。健康にはいいですが、サボれません。
帰宅時のテンションもすごい。嬉しさが制御できず、ウレション。
布団が濡れます。何度も、深夜のコインランドリーに行きました。正直、しんどい。でも、あれだけ喜ばれると文句も言えません。割に合っているのかどうかは、よく分かりません。
冷静に見ると、まあまあお金はかかる
感情の話だけでは済まないので、現実の話も。
50代で迎えて、20年一緒に暮らすと仮定した場合のコスト感です。
- 犬(10kg前後):たぶん、600〜700万円くらい
- 猫(完全室内):500万円前後
フード、医療、トリミング(犬)、猫砂(猫)。あと、後半の医療費。特に最後の5年くらい、ここで一気に跳ねます。空調も切れません。夏はサーバー運用みたいなものです。
正確な数字? 途中で計算をやめた部分もあります。だいたい、これくらい。
50代から飼うなら、ここだけは考えた方がいい
深夜、コインランドリーで布団が回るのを見ながら、ふと思いました。
「こいつを見送るまで、俺は倒れられないな」
猫が20年生きたら、こちらは70代。犬でも、後期高齢者です。
- まだ散歩に行けるか
- 抱えて病院に行けるか
- 自分が先に入院したらどうするか
これ、全部現実です。「今が最後のチャンスかも」という気持ちだけで決めるのは危険です。定年後の収入減と、ペットの医療費が重なると、普通にキツい。ここをちゃんと考えること自体が、最初の責任だと思っています。
それでも、持ってよかったと思っている
猫に噛まれ、犬に布団を濡らされる生活。合理的ではありません。
でも、その面倒くささがあるせいで、毎日が少しだけ現実的になります。
「自分がいなくなったら困る存在がいる」この感覚は、50代には意外と効きます。
高級車一台分くらいのコストはかかります。でも、それで得られるものは、損得で測れません。正解かどうかは分かりません。たまに「何やってんだろ」とも思います。それでも、今のところ後悔はしていません。
※余談ですが、自分自身の老後メンテナンスも必要です。勢いで始めたヒゲ脱毛の話はこちら。
⇒ 【実録】50代のヒゲ脱毛は「老後への最強の保険」だった話

