入院準備の生存戦略。病院のリストを信じるな。メンテ中のFPが病室で痛感した必需品

病院の案内には載っていない、入院生活の質を左右する本当の必需品
入院が決まったとき、病院から渡される持ち物リストにはパジャマや洗面用具といった当たり前のことしか書いてありません。しかし、体という大切な資産を絶賛メンテナンス中の私が、実際に病室のベッドで痛感したのは、そんな形式的な準備よりも、もっと泥臭い生存戦略としてのアイテムの重要性でした。あの不自由な空間でいかに自分を保つか、それはもはや身体投資におけるリスクマネジメントそのものやと感じた次第です。
スマホの命を繋ぐのは長さと工夫やという話
まず、何をおいても準備すべきはスマホの充電環境ですが、これには3メートル以上の延長コードが必須やと断言します。病室のコンセントというのは、なぜかベッドから驚くほど遠い位置にあったり、頭の上にあってコードが顔に当たったりと、不親切極まりない設計が多いのです。短いコードでは、寝返りを打った瞬間にスマホが床にダイブして、動けない体で絶望することになります。あわせて、100円ショップのS字フックを用意して、ベッドの柵にコードを保持させておくのが鉄則です。これがあれば、寝たままでも手元でコードを見失わずに済みます。スマホは入院生活における唯一の外部との接点ですから、この確保に妥協してはいけません。
キャッシュレス時代の死角、病院の自販機とテレビカード
次に、今の時代に逆行するようですが、現金、それも大量の小銭と千円札を多めに持っておくことが、入院生活を詰ませないための最大の防衛策になります。世の中これだけキャッシュレスが進んでいますが、病院内のインフラは驚くほど昭和のまま止まっていることが多々あります。テレビカードの販売機や、廊下の自販機。これらが千円札と100円玉しか受け付けないという光景を、私は何度も目にしてきました。夜中に喉が渇いたとき、財布に一万円札しかなくて自販機の前で立ち尽くす虚しさは、病状を悪化させかねないレベルのストレスです。あらかじめ小銭入れをパンパンにして持ち込むのが、スマートな入院の作法やと感じました。
洗髪できない不快感がメガネに累積する事実
そして、メガネ愛用者にとって死活問題なのが、実は100均のメガネ拭きです。これだけは必ず用意しておいてください。入院中は、手術前後などで自由に洗髪ができない期間がどうしても生じます。すると、頭皮から発生するフケや皮脂が、驚くほどメガネのレンズに付着し、視界が汚れがちになるのです。不潔感というのはメンタルをじわじわと削ります。視界が曇っているだけで、ただでさえ狭い病室がより閉塞的に感じられてしまう。いつでもサッとレンズを磨ける備えがあることは、視界の確保だけでなく、心の平穏を保つための立派な投資になります。
清潔感と身だしなみでメンタルを維持する
衛生面についても、病院の案内以上の工夫が求められます。お風呂に入れない期間の不快感を減らすためのドライシャンプーやボディシート、そして手元に置いておける100均のウェットティッシュは必須アイテムです。さらに盲点なのが爪切りで、数週間の入院では避けて通れない問題になります。ただ、50代にもなると老眼で手元が危うかったり、爪自体が硬くなってきたりして、昔ながらのパチンと切るタイプがしんどくなることもあります。私は最近、こうしたストレスを設備投資で解決したのですが、これが実に快適でした。(爪切りについては病院でのルールに従ってください)
【脱・爪切り】まだ「パチン」と切ってるの?50代の「老眼」と「硬い爪」を救う、2,000円の電動投資
また、冬場の病室はエアコンで猛烈に乾燥します。肌の乾燥が気になりだすと不快指数が跳ね上がるので、普段使いの化粧水や乳液を用意しておくだけで、入院生活の快適度は劇的に変わります。男がそこまで、と思われるかもしれませんが、実はこれ、合理的な経済投資やと私は考えています。そのあたりの理屈についてはこちらで熱く語っています。
【肌投資】50代FPが「化粧水→パック→乳液」のフルコースを毎日続ける経済的理由
入れ歯を使っている方なら、乾燥を防ぐための専用ケースも100円ショップのものでいいので準備しておきましょう。
実利を取るための身軽な準備のコツ
結局のところ、大切なのは自分が一番楽に、余計な手間をかけずに済む方法を知っておくことです。タオル類などはかさばるし洗濯も大変なので、病院のレンタルサービスを迷わず利用し、自分は買い物用のエコバッグ一つ持って売店へ行くくらいの身軽さでいるのが正解です。本当の意味で自分を守るのは、世間に溢れている小難しい話ではなく、こうした具体的な準備の積み重ねです。

